虞美人草

夏目漱石ってなんか計算された文章を描く人で、読み終わった後には文体がうつるんですよ。でもこの作品はそういう感じじゃなくて、読みにくい。飾りばかりが多い。でもそこはさらりと読み飛ばして、本の6合目あたりから俄然面白くなります。そこまではたらたら読んでたんですが、そこから一気に加速して6合目からラストまであっという間に読みきってしまいました。そのくらい息もつかせぬ展開で大変です。古典だからと侮るなかれ、時代背景を除けば恋愛ものなんて時代は関係ないんですよ・・・修羅場っていつの時代にもあるんですねぇ〜(笑)映画を見た後にこっちを読んだ方が面白いのかなぁ、なんて思いました。