ALONE TOGETHER
本を売ろうと思っているのですけれど、
取捨選択で迷ってしまうのです。
手にとって読み始めると止まらなくなるし。
今日はこれを読破。
すっかり忘れた頃に読み返すのが楽しい。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 文庫
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「大学の、同級生の、溝口くん」
「どこがおかしい?」
そんな小さなところにもミステリーが!!
相手の精神に侵入する特異体質の主人公。21歳、医学部中退。
ちょっとオカルトだけれども、
シンクロして聞き出す人の本音は建前と表裏をなしていて深い。
「僕の持論だと、人は正論では動きません。
その裏になにかあるはずなんです」
って、21歳にしては悟りすぎてません?
人間無意識のうちに
いろいろ押さえつけて生きてるんですな。
村上春樹の余韻があるせいか、
本多さんの文章にも春樹的なものを感じたりして。
読んだ後文体がうつるところとか、言葉遣いとか。
でも、エグい描写はないのであたしはこっちのほうが好き。