太陽


http://taiyo-movie.com/

イッセー尾形に関してはほとんど知識はないけど、
すごい映画を見てしまった!と思う。


ロシアで作られた終戦直前の日本が舞台の映画。
本編は英語3割・日本語7割くらい。
どっかの国で作る映画と違ってとても好感が持てる。
(逆に日本語なのにわからない言葉が多くて困るんだけど)


ロシア映画はつまらない。
村上春樹の淡白さを地で行くつくりの映画。
盛り上がらない。笑うところもない。退屈かも。
でも、丁寧に人物を描いている。


そしてイッセー尾形昭和天皇ぶりったらすごかった。
実際の昭和天皇は、私の中でぼんやりとした像を描くことしかできないのだけれど、
動いたり、話したりしたらこんな感じかなぁという姿を、
すっかり演じきっている。
真面目で、マイペースで、ちょっとお茶目。
へこんだり不安になったり愛する人を思ったり、すごくヒューマン。
なんかこう、演じてるというよりは、昭和天皇そのものだった。
すごい。すごいの一言。
俳優ってここまでできるんだ。
予告編だけでも見てみてほしい。
http://taiyo-movie.com/trailer.html


日本人が作った日本映画より、映像の目線が高くて、
そしてストーリーが、やっぱり日本のロジックで書かれてなくて、新鮮。
いやいや、いいもん見せてもらいました。おねだん以上ですよ。音も映像もきれいだし。
ラストシーンのあの方の目線なんて、もう圧巻。


映画館に見に行く人は、歴史の勉強してから行くといいかも。