博士の愛した数式

博士の愛した数式
徹夜して一気に読んだ。感動しましたー。
数学なんかわからなくてもいい、読め、感じろ。
数学って美学なんだと思う。芸術なんだと思う。才能なんかじゃない。
それを博士は教えてくれる。
博士は人生において自分の美学を貫いている人だ。
記憶が80分しか持たない、でも、彼の生き方はもうそんなことに左右されない。
それって美しい生き方だと思う。そんな生き方はすばらしいと思う。


数学とは関係のないところでも博士は素敵だ。
「どんな場合でも、子供を一人にしてはいけない。ここに連れてきなさい。」
弱き存在としての子供に向けられる絶対的な愛情。
(子供からすると迷惑な、と思うこともあるかもしれないけど・・・)
子供は大切にする。愛すべき存在と捉える。そういう博士の美学。
そういう形の愛情を受けて育った子供は、きっと豊かな大人になる。
(自分はそうじゃなかった。だから足りない部分とか、あるから、、そんな気がする。)
自分の子供にはもちろん一緒にいてあげるし、よその子供にも優しくしよう。


数学の本なのに、愛情論にまで及ぶとは。深い深い。