雲をも摑む民

ひっさしぶりに聞いた。
かなり突き刺さった。


自転車で追いかけっこしている男女とか、
標識が思いだせない初心者ドライバーとか、
幸せについてぼんやり考える男とか、
彼女が普段と違って戸惑う彼氏とか、
わああああ
光景が浮かぶ。
どういうマジックだろう、これ。
もともとポルノは歌詞が好きだったんだけど、
やっぱすごいなぁ。


突き刺さる歌詞のオンパレード。
でもやっぱり一番は「ヴォイス」。

めっちゃ好きだ。
ここにいる理由はまだ見ぬ誰かに出会うため。
信じよう、生きていこう、って思わされる。
そのための努力はしようって思える。
きっとさ、生きていくって死ぬまで未知に出会い続けることなのさ。
だからこそこの曲は深い。
70歳になって聞いても、ああ、って思うかもしれない。


でも未知への出会いを期すことは現状の否定も含んでいるのだな、
それは向上心や変化の肯定、と言えば聞こえはいいけれど。
久しぶりに聞いたからそんな目線にもなる。